
シンレンタルサーバーでLaravelアプリを本番環境に公開したい方へ向けて、公開手順を保存版としてまとめました。
この記事では、GitHubからのクローン・.env
の設定・パーミッション調整・公開ディレクトリの設定など、Laravelを安全に公開するための工程をすべて解説します。
前提条件
この手順は以下の前提で進めます。
- Laravel プロジェクトは GitHub 上にある
- シンレンタルサーバーのSSH接続が有効
- ドメイン設定済(例:example.com)
- PHP・Composerが使用可能
SSHでサーバーに接続
まずはターミナルからSSH接続を行います。ポート番号は「10022」です。
ssh ユーザー名@サーバーID.wpx.jp -p 10022
※シンレンタルサーバーのホスト名・ユーザー名はサーバーパネルで確認できます。
Laravelプロジェクトをクローン
ドメインルート(例:~/example.com
)に移動して、GitHubからプロジェクトをクローンします。
cd ~/example.com
git clone https://github.com/yourname/yourrepo.git laravel-app
.envファイルの準備と設定
cd laravel-app
cp .env.example .env
.env
を編集して本番環境用の設定にします
APP_ENV=production
APP_DEBUG=false
APP_URL=https://example.com
# DB設定もシンレンタルサーバーの情報に書き換える
Composerで依存関係をインストール
composer install --no-dev --optimize-autoloader
※ --no-dev
にすることで、本番用に不要な開発ツールが省かれます。
アプリキーの生成 & パーミッション設定
php artisan key:generate
chmod -R 775 storage
chmod -R 775 bootstrap/cache
マイグレーションの実行
php artisan migrate
public_html にシンボリックリンクを張る
Laravelの public
ディレクトリをサーバーの公開ディレクトリに指定します。
- 既存の public_html を削除(必要に応じてバックアップ)
- Laravelの public ディレクトリをシンボリックリンク
cd ~/example.com
rm -rf public_html
ln -s laravel-app/public public_html
ストレージへのリンク作成
画像アップロードなどを行う場合は、storage/app/public
を公開する必要があります。
php artisan storage:link
Laravelのキャッシュクリア
php artisan config:clear
php artisan route:clear
php artisan view:clear
php artisan cache:clear
まとめ
最終チェック
- 表示確認 https://example.com にアクセスしてトップページが表示されるか
- .env の APP_URL 正しいドメインを設定しているか
- public_html のリンク ~/example.com/public_html → fanzalaravel/public になっているか
- 書き込み権限 storage, bootstrap/cache に 775 が付いているか
- デバッグモード無効化 APP_DEBUG=false になっているか
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